08個人情報保護実務検定
1.個人情報保護実務検定とは
個人情報保護実務検定は、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が主催する、企業や団体での個人情報保護実務能力を評価する民間資格試験です。
試験は、個人情報保護法の制度理解と、情報セキュリティ対策の実務応用力を問う構成で、1級・2級の2階級制となっています。
目的は、法令に則った運用だけでなく、セキュリティ視点も兼ね備えた実務家の育成にあります。
2.受験資格
年齢・学歴・職歴不問。1級・2級のどちらの級からでも受験可能です
学生割引あり:学生は受験料が割引されます。
3.試験日程(例年スケジュール)
公開会場・CBT・オンラインの方式で、下記の年4回実施されています。開催案内は公式サイトに随時掲載されます。
5月・8月・11月・2月
4.試験地・受験方式
方式別に受験地が異なります:。
公開会場受験
全国主要都市(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡など)で開催
CBT受験
全国の提携校・テストセンターでPC受験。一部会場では日時が異なる場合あり
オンラインIBT受験
360度カメラを使用して自宅や職場から受験可能(レンタルあり)。
5.受験料(税込)
1級:一般11,000円 学割: 8,800円
2級:一般8,800円 学割:7,040円
6.試験内容(詳細)
試験はマークシート方式で、次の構成です:
| 級 | 問題数 | 時間 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 80問 | 90分 | 全体で70%以上(調整あり) |
| 1級 | 100問 | 120分 | 同上 |
出題分野は大きく2つ:
課題Ⅰ:個人情報保護法の理解
歴史・基本枠組み、定義・分類
取扱事業者の義務(取得・利用・第三者提供)
開示・訂正請求等の手続
違反事例・行政指導・ガイドライン
課題Ⅱ:個人情報保護の対策と情報セキュリティ
リスク分析と脅威対策
組織的措置(規程・教育・委託管理)
物理的・技術的対策(入退室・暗号化・ウイルス対策)
情報漏洩対応・監査・改善
1級では、課題Ⅱは情報システムセキュリティまで深堀りされ、より実務的かつ高度な内容になります。
7.合格後の流れと研修
合格発表は公式サイトに掲載。個人向けの結果通知もWeb上で可能
合格証書と顔写真入り認定カードが交付され、名刺への資格記載とロゴ使用が許可されます。
資格者部会へ登録可能:継続教育として年に1回オンライン講習を受講し、資格の有効性を更新(2年間)
昇格制度あり:定期講習を4年間連続で受講すると、「プライム級(プライム1~3級)」に昇格可能です。
8.資格取得のメリット
実務上の説得力と信頼性
個人情報保護とセキュリティ両面の専門性を名刺に示せます。
法令順守体制の構築支援
制度要求に即した規程整備や教育に活用できます。
キャリア・スキルアップに有利
企業や官公庁での担当者評価アップ、転職市場でも強みになります。
ネットワーキングの拠点
資格者部会で他企業と交流、最新実務動向を共有できます。
継続学習で知識を維持
法改正や新対策に対応するため、定期講習で常に情報をアップデートできます。
9.まとめ
主催・運営:全日本情報学習振興協会
対象:実務として個人情報を扱うビジネスパーソン
方式:公開会場/CBT/オンラインIBTの3方式
構成:課題Ⅰ・Ⅱの択一問題、2~1級とも70%合格基準
教材:公式テキスト(坂東利国著、300頁)、SMART合格講座対応
受験料:1級11,000円・2級8,800円(学割あり)
合格後:認定カード・部会登録・継続講習で資格維持
メリット:知識の裏付け・組織体制強化・キャリア面での評価向上
10.ホームページ
一般財団法人 全日本情報学習振興協会

