資格の王様

12ビジネス実務法務検定試験®

1.ビジネス実務法務検定試験®とは

ビジネス実務法務検定試験®(通称:ビジ法)は、企業活動に必要な法律や実務知識を問う、東京商工会議所が主催・運営する検定試験です。ビジネスにおける法務的観点からのリスク対策・契約・知財・労務・倒産・企業統治など、実務的・体系的な法務能力を認定するものです。 対象は企業の法務部門のみならず、営業、総務、人事など非専門職のビジネスパーソン全般で、自社リスクのチェックや日常的な法律トラブルへの対応力を育成する目的があります。公式サイトでは「自分を守る、仕事の法律入門」と表現されています。

2.受験資格

学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。

3.試験日程(例年のスケジュール)

東京商工会議所では年3回(3月・7月・11月)に試験を実施しています

【2級・3級(IBT/CBT方式)】

年間の回数・時期:年2回(前期・後期)

申込期間(前期):5月中旬~下旬

試験期間(前期):6月下旬~7月上旬

申込期間(後期):9月中旬~下旬

試験期間(後期):10月下旬~11月上旬

合格発表:試験終了後、即日発表(IBT/CBT方式による)

【1級(CBT方式/統一試験)】

年間の回数・時期:年1回

申込期間:11月上旬

試験日:12月上旬

合格発表:翌年3月上旬頃

4.試験地

IBT方式:自宅や職場など、オンライン環境で受験。

CBT方式:全国の指定テストセンターで実施

紙試験方式(3月・11月):全国15都道府県前後で実施され、詳細は回ごとに公式サイトで公開されます。

多様な受験方式によって、地理的制約を気にせず試験を受ける環境が整っています。

5.受験料(税込)

1級:9,900円+2,200円(CBT利用料) 計 12,100円

2級:7,700円(CBT方式は、利用料 2,200 円(税込)が別途)

3級:5,500円(CBT方式は、利用料 2,200 円(税込)が別途)

6.試験内容(詳細)

試験体系と合格基準

3級:学科

2級:学科(より高度)

1級:論述

合格基準(級別):

3級:学科70点以上

2級:学科70点以上

1級:論述 共通問題および選択問題200点満点 各50%以上の得点かつ合計140点以上

各級の出題内容

3級(初歩的実務知識)

学科:多肢択一(90分)

範囲:基礎的なビジネス法務全般(契約・債権・商法・労務・家族法等)

2級(応用的法務処理)

学科:多肢択一(90分)

範囲:3級より深化した契約交渉・債権回収・倒産対応・会社法・情報・消費者法・国際法務など。

1級(高度専門業務)

論述:共通問題2問 選択問題2問

範囲:ビジネス全般にわたる業務上必要な法務知識、その知識に基づく多面的な観点からの高度な判断・対応(実務的対応能力としてのアッパーレベルを想定)

7.合格後の流れと研修

合格者は合格証書が発送され、公式サイトで結果が確認できます

更新義務はありませんが、企業実務において法改正対応や知識のアップデートが必要であるため、資格維持には自主的な継続学習が望まれます。

8.資格取得のメリット

実務力の証明:契約や与信管理等の即戦力能力を言語化できます。

昇進・転職に有利:法務部門や管理職へのキャリアアップにつながります。

業務の法的安全性:ビジネスリスクの早期発見・処理に役立ち、企業防衛力を高めます

法務知識の体系的習得:条文→実務→事例分析の一貫した学習が可能です。

公的な信頼性:東京商工会議所主催というブランド性により、対外的な信頼性が高い資格です。

9.まとめ

企業実務に直結する法律知識と処理能力を段階的に証明できる検定制度です。3級→2級→1級とステップアップし、最終的には高度実務能力を身につけることができます。

受験資格:特になし

試験方式:IBTまたはCBT(オンライン・テストセンター)、紙方式(限定実施)

試験内容:学科+論述(1級)の二軸で実務力を測定

合格後:公式資格として活用でき、技能士会で継続学習も可能

メリット:職場での実務信頼の向上、キャリアアップ、リスク回避能力の習得など

10.ホームページ

東京商工会議所

https://kentei.tokyo-cci.or.jp/houmu/