資格の王様

25マネジメント検定

1.マネジメント検定とは

マネジメント検定とは、マネジメント(経営学)に関する基礎的かつ専門的な知識、および経営課題を解決する能力が一定水準に達していることを、全国規模で資格として認定する検定試験です。Ⅲ級・Ⅱ級・Ⅰ級のグレード構成に加え、新設予定の「マスター」資格があります。

この検定は、主に大学で経営学を学ぶ学生や、実務経験のあるビジネスパーソンのスキル認定、として位置づけられており、日本経営協会(NOMA)が運営主体です。問題作成および採点には大学教授や実務家が携わっており、質の高い試験として評価されています。

2.受験資格

マネジメント検定(Ⅲ級・Ⅱ級・Ⅰ級)は、いずれも 受験資格の制限がありません。年齢・学歴・職業を問わず、どなたでもどの級にも応募可能です。

3.試験日程(例年のスケジュール)

マネジメント検定は 年2回、上期(6月~7月ごろ)と下期(11月~12月ごろ) に実施されています。期間内の都合のよい日を選んで受験することができます。同一試験期間内で複数回の受験も可能です。

4.試験地

マネジメント検定はCBT(コンピュータを使った試験方式)にて全国のテストセンターで実施されます。全国に約360か所の試験会場が設置されており、受験者は希望の日時・場所を選んで受験可能です。申込後、「受験者マイページ」やメール等で指定の会場や注意事項が案内されます。受験票の発送はなく、当日は本人確認書類を持参して会場へ向かう形式です。

5.受験料

Ⅰ級:22,000円(税込)

Ⅱ級:11,000円(税込)

Ⅲ級:6,600円(税込)

受験料は回ごとに必要となり、同一試験期間に何度でも再受験可能ですが、その都度受験料が発生します。

6.試験内容(詳細)

Ⅲ級

出題形式:多種選択式 50問

試験時間:60分

試験範囲:経営学(マネジメント)の基本・基礎。企業論、経営戦略論、機能別戦略(マーケティング・研究開発・財務など)、人的資源管理論・組織構造論、経営管理・経営組織論といった分野が出題範囲です。

合格基準:100点満点中60点以上

特徴:大学の経営学部やマネジメント関連学部で習うべきレベルの知識が問われます。

Ⅱ級

出題形式:多種選択式100問

試験時間:120分

試験範囲:マネジメント全般(基本・経営戦略・機能別戦略・組織マネジメント)、人的資源管理、マーケティング(市場・製品・価格・チャネル・プロモーション戦略など)、会計・ファイナンス(決算書理解・財務分析・損益分岐点等)です

合格基準:100点満点中60点以上、かつ各科目で正答率40%以上

Ⅰ級

出題形式:記述式、短文3~5問+長文1問

試験時間:60分

試験範囲:Ⅱ級テキストの全分野に加え、マーケティング・会計・財務など実践的なマネジメント知識、最新のビジネストレンドや企業事例、課題解決力が問われます 合格基準:100点満点中70点以上

7.合格後の流れ

Ⅲ級・Ⅱ級:CBT方式の即時判定が行われ、試験終了後その場でスコアレポートを印刷します。さらに、合格者はマイページから合格証をダウンロードすることができます。

Ⅰ級:試験後すぐには合否の通知はなく、結果レポートには合否記載はありません。合否および得点は、試験期間終了後6~8週間以内にマイページで確認でき、合格の場合には合格証をダウンロードすることができます。

取得(合格)した資格に有効期限はなく、更新手続等もありません。試験制度や試験内容は定期的に見直しがされているため、資格取得から一定期間が経過している際の再受験を推奨されています。

8.資格取得のメリット

マネジメント検定のメリットとして、以下の点が挙げられます:

誰でも受験可能であり、社会人・学生を問わず幅広く挑戦できること

基礎から応用まで段階的に習得可能:Ⅲ級で基礎、Ⅱ級で専門領域、Ⅰ級で実践的な課題解決力を評価される構成になっていること

CBT方式で実施されるため、全国の会場で柔軟に受験可能であり、スコアも迅速に確認できる利便性があります。

専門家が問題作成を行っており、信頼性と品質が高いこと

学習のモチベーション向上やキャリアアピールに役立ち、中小企業診断士など他の資格取得にも有効との見方もあります。

9.まとめ

マネジメント検定は、経営学に基づくマネジメント能力を全国規模で評価・認定する検定試験です。Ⅲ級・Ⅱ級・Ⅰ級の段階構成に加え新設のマスター級も控え、幅広い受験者層に対応しています。受験資格に制限はなく誰もが挑戦でき、学習ステップを踏むことで基礎から応用まで体系的にスキルを身につけられる構成です。

試験は年2回(おおよそ6~7月、10~12月)にCBT形式で実施され、全国約360カ所の会場から選択可能であり、柔軟な受験が可能です。受験料は級によって異なり、6,600円(Ⅲ級)、11,000円(Ⅱ級)、22,000円(Ⅰ級)。出題形式や合格基準も級ごとに異なり、特にⅡ級では科目ごとの正答率も求められるなど、難易度に段階性が設けられています。

合格後はスコアレポートや合格証がマイページ等を通じて迅速に受け取れるなど、受験者への配慮も整っています。

10.ホームページ

一般社団法人日本経営協会 https://www.mqt.jp/