DXオフィサー認定試験
1.DXオフィサー認定試験とは
DXオフィサー認定試験は、企業や組織でDX(デジタルトランスフォーメーション)を統括・推進する上位レベルの知識を体系的に測る試験です。DXの現状・技術・展開(人材や制度・政策)までを幅広く押さえ、全社変革を主導できるリーダー層/候補者に求められる素養を確認します。「DXオフィサー認定試験」「DX推進アドバイザー認定試験」「DXパスポート試験」の3つで構成される「DX検定」の最上位資格として位置づけられています。
2.受験資格
年齢・学歴・職歴等の制限はありません。どなたでも受験可能です。受験方式は公開会場・CBT・オンラインIBTから選択できます。
3.試験日程(例年のスケジュール)
4月・7月・10月・1月の年4回の定期実施です。申込期間は回ごとに告知されるため、最新の募集ページの案内(開始・終了時刻、申込期限、方式別の注意事項)を確認しましょう。
4.試験地
方式別に受験地が異なります。
公開会場受験
全国主要都市(東京・名古屋・大阪など)で開催
CBT受験
全国の提携校・テストセンターでPC受験。
オンラインIBT受験
360度カメラを使用して自宅や職場から受験可能(レンタルあり)。
5.受験料(税込)
一般:13,200円
学割:10,560円
※DX推進アドバイザー認定試験の合格者は、昇級特別価格(20%割引)で受験することができます。
CBT受験の場合は会場利用料2,000円
IBT受験の場合はWebカメラ(協会指定品)レンタル料1,200円
が別途必要です。
6.試験内容(詳細)
四肢択一 マークシート
出題構成:課題1「DXの現状」30問/課題2「DXの技術」50問/課題3「DXの展開」20問=合計100問
試験時間:120分
合格基準:原則70%以上(難易度により調整の可能性あり)。
課題1:DXの現状(30問)
DXの定義・背景、産業別DXの潮流、グローバル主要企業の動向、国内の最新レポート・統計を踏まえた実情理解など。学習資料には経産省・IPA等の一次資料(DXレポート、DX動向、通信利用動向調査、デジタルガバナンス・コード3.0など)が提示され、現状把握の骨格となります。
課題2:DXの技術(50問)
AI(機械学習・深層学習・認識系・倫理)、ビッグデータ/データ分析、IoT(デバイス/プラットフォーム)、クラウド(サービス/実装モデル)、デジタルマーケティング、情報セキュリティ基礎など、施策設計に直結する技術領域を広範に網羅します。
課題3:DXの展開(20問)
DX人材(CDO/CDXO、PM、プロダクトマネージャー、データサイエンティスト等)、方法論(アジャイル、プロダクト志向、データドリブン、ガバナンス)、制度・政策(DX銘柄、DX認定制度など)、時事問題。実装と経営の橋渡しの視点が問われます。
7.合格後の流れ
合格者には合格証書と写真入り認定カードが付与され、名刺等でロゴを表示可能です。認定カードは更新制度があり、原則オンラインの定期講習を受講し所定回数を満たすことで有効期間(2年)の更新カードが交付されます。
8.資格取得のメリット
経営・事業・ITを横断する知識の証明になり、全社DXの企画・推進・ガバナンスに関わる議論を主導できる土台を示せます。DX認定制度やDX銘柄の理解、先端技術・人材設計・政策を束ねる力は、経営層/事業責任者との対話、ロードマップ策定、社内横断プロジェクトの推進に有効です。
9.まとめ
DXオフィサーは、DXの現状・技術・展開を「幅×深」で問う上級区分です。100問・120分・70%基準の明快な試験設計のもと、一次資料に基づく最新動向の把握と、経営実装への橋渡し力を評価します。受験方式が柔軟で、更新制により知識を継続的に最新化できます。











