40秘書検定
1. 秘書検定(試験)とは
秘書検定は、公益財団法人実務技能検定協会が実施する民間資格であり、「人柄のよさ」を秘書技能という形に集約し、筆記試験と面接試験を通じて評価する検定です。具体的には、表情・態度・振る舞い・言葉遣い・話し方といった要素を通じて、相手に「感じのよさ」を与える力を評価します。社会で働くうえで欠かせない基本的な常識を備えた人材かどうかを測るもので、就職にも役立つ資格として学生から社会人まで幅広い層に受験されています。
秘書検定は、3級から1級までの4段階に分かれており、3級は基本的な職場常識、2級は効率よい仕事のさばき方、準1級は判断力と対応力、1級は上司の行動を先読みして支援する高度な秘書力が求められる内容です。
2. 受験資格
秘書検定には受験資格の制限はなく、年齢・学歴・職歴などに関係なく、どなたでも受験できます。この開かれた制度により、高校生、大学生、社会人など多様な層がチャレンジしています。
3. 試験日程(例年のスケジュール)
3級と2級については、各地のテストセンターで受験するCBT試験が実施されており、年3回の試験日に限定されずに、都合のよい日程を選んで受験することができます。
会場での試験日程は下記の通りです。
6月:各級筆記
11月:各級筆記
翌年2月:2級・3級筆記
準1級・1級の面接試験は6~7月、10月~翌年1月にかけて各地で実施されます。
4. 試験地
試験会場は全国の各地区(例:札幌・仙台・東京23区・名古屋・大阪など)に分かれており、受験者は希望の地区を選ぶことができます。ただし、会場は定員や諸事情により変更される場合もあり、最終的な会場は受験票で案内されます。また、試験当日の会場変更はできません。
5.受験料(税込)
1級:7,800円
準1級:6,500円
2級:5,200円
3級:3,800円
6. 試験内容(詳細)
2級・3級:選択問題(マークシート方式)と記述問題
準1級:選択問題(マークシート方式)と記述問題・面接試験(筆記試験合格者)
1級:記述問題・面接試験(筆記試験合格者)
※1級・準1級は筆記試験と面接試験に合格した場合、合格となります。
筆記試験は、全級とも「理論」と「実技」に領域区分されており、それぞれの得点が60%以上で合格となります。
7. 合格後の流れ
合否通知は、インターネットで申し込みの場合マイページで、郵送で申し込みの場合普通郵便で通知されます。合格者は従来のカード型、用紙印刷ではなく電子端末(PC、スマートフォン等)で表示させるデジタル合格証、デジタル合格証明書が発行されます(PDF保存可)。紙の証明書、カードの合格証は発行手数料を支払うことで交付されます。
8. 資格取得のメリット
社会人基礎力の証明:秘書検定は、常識・マナー・応対力を可視化できる資格として評価されます。就職や職場での信頼向上につながります。
段階的なスキルアップ:3級から1級まで徐々に高度な対応力が問われるため、段階的な成長が可能です。
面接力や表現力の向上:筆記試験に加え面接試験があることから、書類回答だけでなく実際に感じの良い応対ができるスキルが身につきます。
9. まとめ
秘書検定は、「感じのよさ」を具体的なスキルにまとめた実用的な検定であり、社会で求められるビジネスマナーや応対力を段階的に身につけられる資格です。受験資格に制限がなく、どなたでも挑戦できるのが魅力であり、3級から1級に向けてステップアップする形で自己啓発・キャリア形成にも役立ちます。筆記だけでなく面接において「表現力・人柄の見せ方」も含めて評価されるため、学びと実践の両面で成長を促す内容です。
就職活動、社会人研修、インストラクター活動など、さまざまな場面で活かせるポテンシャルを秘めた検定です。
10.ホームページ
公益財団法人実務技能検定協会

