資格の王様

46TOEIC® L&R TEST

1.TOEIC® L&R TESTとは

TOEIC® L&R TEST(Test of English for International Communication – Listening & Reading Test)は、「聞く(Listening)」および「読む(Reading)」という英語の受容スキルを測定するための客観的な検定試験です。グローバルなビジネスや日常生活において必要とされる英語理解力を総合的に評価するものであり、マークシート方式による一斉試験として実施されます。出題形式や問題構成は試験ごとに変わらず、すべて英文のみで構成され、和訳や英訳といった日本語の設問はありません。

2.受験資格

TOEIC® L&R TESTには、年齢・学歴・職歴などによる制限はなく、誰でも受験可能です。

そのため、英語学習者はもちろん、就職・転職活動や企業・学校での評価・昇進条件としてなど、幅広く活用できます。

3.試験日程(例年のスケジュール)

TOEIC® L&R TESTの公開テスト(個人受験)は、年間を通じてほぼ毎月実施されています。多くの場合、1か月に1回から2回程度の頻度で実施され、全国各地で受験の機会が用意されています。

試験日ごとに申込期間が設けられており、受験希望者は公式サイトを通じてインターネットで申し込みます。申込はおおむね試験日の2~3か月前から開始され、定員に達し次第締め切られる場合もあるため、早めの申し込みが推奨されます。

このように、TOEIC® L&R TESTは年間を通して複数回開催される定期的な試験であり、受験者は自分の学習状況や目的に合わせて受験時期を柔軟に選ぶことができます。

4.試験地

公開テストは、全国47都道府県、約80都市程度の会場で実施され、幅広い地域で受験が可能です

IPテスト(団体受験の場合)ではオンライン受験が可能なケースもありますが、個人が申し込む公開テストについてはオンライン受験ができず、必ず指定の試験会場での紙マークシート方式となります

5.受験料(税込)

7,810円

「受験した次の試験日から翌年同月まで」に実施されるTOEIC L&R公開テストのうち1回を割引価格6,710円(税込)で受験することができます。

6.試験内容(詳細)

●形式と構成

TOEIC® L&R TESTは以下のような形式で構成されています

リスニング:100問/約45分

リーディング:100問/75分

合計:200問/約2時間

方式:マークシート方式、一斉客観テスト

全編英文で、日本語解答や和訳・英訳設問は一切なし

●問題構成

リスニングセクション(約45分間・100問) 会話やナレーションを聞いて設問に解答

Part 1:写真描写(6問)

Part 2:応答問題(25問)

Part 3:会話問題(39問)

Part 4:説明文問題(30問)

リーディングセクション(75分間・100問) 印刷された問題を読んで設問に解答

Part 5:短文穴埋め(30問)

Part 6:長文穴埋め(16問)

Part 7:読解問題(約54問:単一文書29問+複数文書25問)

●スコア表示と特徴

スコア形式:合否ではなく、スコア(リスニング:5~495点、リーディング:5~495点、合計:10~990点)で評価される

スコア刻み:5点単位。

平均スコア(2024年度・日本国内実施分):トータル平均約615点

スコアの活用:履歴書に記載可能で、英語力の証明として広く認知・活用される

7.合格後の流れと研修

TOEIC® L&R TESTは「合格・不合格」という概念はなく、スコアによる評価です。そのため、試験に合格した場合というよりも、スコア獲得後の流れが次のようになります

スコア発表(インターネット):試験日から約17日後にWebでスコア表示

デジタル公式認定証:スコア表示から2日後(試験から約19日後)に発行・確認可能

紙の公式認定証(郵送):希望者に試験後、30日以内に申込時の住所へ発送

研修・更新の制度:TOEIC®には“更新”や“研修”といった制度はなく、一度取得したスコアに有効期限はありません。

8.資格取得のメリット

TOEIC® L&R TESTを受験し、高スコアを取得することで得られるメリットは多岐にわたります:

数値化された英語力の証明:自分の英語力(リスニング・リーディング)を客観的に証明できます。

就職・転職でのアピール材料に:多くの企業がスコアを採用基準や昇進条件の一つとして採用。特に600点以上で有能と認められやすく、800点以上はより高度な英語運用力の証として評価されます。

大学などでのクラス分けにも活用可能:学校ではクラス分けや英語スキル判定の基準として用いられることもあります。

スコア目標の明確化がしやすい:平均約600点で基本的な英語力、700点以上ならより実践的な能力、800点以上でビジネスでも通用する力とされる傾向にあります。

9.まとめ

TOEIC® L&R TESTは、聞く・読むという英語の基本スキルを測る、スコア型評価の国際的標準テストとして非常に広く認知されています。年齢や学歴などの制限がなく、全国各地で頻繁に実施されるため、誰でも適切なタイミングで受験可能です。

試験はリスニング100問(45分)・リーディング100問(75分)の計200問で構成され、約2時間のマークシート式試験。すべて英語の設問で構成され、合否ではなくスコアによる評価が行われます。スコアはWebで試験日から17日前後に確認でき、19日前後にはデジタル認定証が発行、30日以内には紙の認定証も届きます。有効期限はなく、一度得たスコアは長く活用可能です。

英語力を数値で示せることにより、就職・転職・昇進・クラス分けなど、さまざまな場面でアドバンテージになる点が大きな魅力です。600点以上で一般的な英語力、700点以上で実務英語が可能、800点以上でビジネスで通用するレベルと評価される傾向にあり、目標設定がしやすい点も特長です。

10.ホームページ

https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr.html