70食生活アドバイザー®検定
1.食生活アドバイザー®検定とは
食生活アドバイザー®検定は、一般社団法人 FLAネットワーク協会が主催する民間資格試験です。日常の食生活を見直し、より良い健康や豊かな生活を実現するための指導・助言ができる「食」のスペシャリストを目指す検定として位置づけられています
特長として、受験制限がなく、食や生活に興味のある方なら誰でも挑戦できる点があり、非常にオープンな試験です。
試験目的
生活者・消費者としての知識を深める3級
業務的・専門的視点を加えた2級
というように、学びたいレベルに応じた試験構成がなされており、個人のニーズや段階に応じた学習が可能です。
2. 受験資格
一切制限なしが原則で、「年齢・性別・学歴・職歴問わず、誰でも受験可能」です
また、2級を初回から単独で受けることも可能であり、3級との併願も認められています。
3. 試験日程(例年のスケジュール)
試験は年2回実施されており、6月第4日曜日と11月第4日曜日が定例です。
2025年度の具体例
第53回:2025年6月22日(日)
第54回:2025年11月23日(日)
(願書請求・申込・受験票発送・合否通知など詳細なスケジュールは、公式発表による)
――たとえば、第54回(2025年11月23日)は以下のような流れです:
願書請求期間:2025年7月29日~9月16日/同日~10月6日
受験票発送:11月10日
合否通知発送:12月16日
このように、公式HPで詳細スケジュールが公開されることが多く、例年ほぼ同様の時期に行われています。
4. 試験地(試験会場)
試験会場は全国主要都市で設定されています。以下は2025年秋頃の例を含む概要です:
主な試験地:
札幌(北海道)
仙台(宮城)
さいたま(埼玉)
千葉
東京23区
横浜
新潟
金沢
静岡
名古屋
大阪
神戸
広島
福岡
会場の詳細については、受験票に記載されます。
5. 受験料(税込)
2級 8,000円
3級 5,500円
3級・2級併願 13,500円
6. 試験内容(詳細)
出題範囲(2級・3級共通・6分野)
すべての級で以下の6分野から出題されます:
栄養と健康
栄養素の働き、病気と食事の関係、ダイエット・運動・休養・健康づくりなど
食文化と食習慣
調理のコツ、献立、行事食、マナー、配膳などの日常的な「食」の習慣
食品学
生鮮・加工食品の分類、食品表示、アレルギー表示、添加物など
衛生管理
食中毒予防、衛生管理、食品安全、食品化学など
食マーケット
流通、外食・中食、小売、商品選び、メニュー作りなどの市場知識
社会生活
消費者問題、法律、経済、生活環境、IT社会など社会・経済的視点
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出題形式・試験時間・合格基準
試験時間:
3級:90分
2級:90分(別々の時間帯に実施)
実施時間帯(ある例):
3級:午前10:30開始
2級:午後13:30開始
出題形式:
3級: マークシート形式/五肢択一で50問
2級: 六肢択一(マークシート)+記述式問題(13問)
配点および合格基準:
3級: 100点満点中60点以上(1問2点)
2級: 選択問題と記述で合計123点満点、74点以上で合格(選択は1問2点、記述は1問3点)
平均合格率:
3級:約65%
2級:約35~40%
*まとめると、幅広い知識が問われるが出題形式と配点が明確であり、6割程度の得点で合格できる構成となっています。
7. 合格後の流れと研修
公式情報では詳細な研修制度については明確にされていませんが、以下の知見があります:
合格通知は試験後に郵送で届きます。
研修や講座は主にFLAネットワーク協会や教育機関、通信講座など教育事業者が提供しており、「速習コース」や「オンライン講座」など多様な支援が存在します。
ただし、公式資格取得後に義務的な研修制度は現時点では確認できません。取得者が自主的に学び続ける形の支援やコミュニティは、協会や関連団体の活動として提供されています。
8. 資格取得のメリット
日常生活・家庭での活用
正しい栄養や食品衛生の知識を活かし、家族や自分の食生活をより健康的にできる。
食文化や調理の工夫、献立作成など実用的な知見を得られる。
仕事・キャリアでの活用
食品メーカー、スーパーマーケット、飲食店、福祉施設、介護施設などにおいて、栄養・衛生・表示・メニュー開発などの知識が活きる場面が多い。
管理栄養士や調理師と違い、専門職でなくとも取得可能なため、幅広い分野で活用できる資格です。
自己啓発・学びの深化
試験勉強を通して、食に関する幅広い教養や最新の社会環境への理解が深まり、ニュースや社会問題へのアンテナが高まる。
9.まとめ
食生活アドバイザー®検定は、日々の食と生活を結びつける幅広い知識を体系的に学ぶことができる民間資格です。年齢や学歴、職歴にかかわらず誰でも受験できるオープンな試験であるため、家庭生活の充実を目指す人から、食品業界やサービス業に携わる人まで、多様な受験者層に支持されています。
試験は毎年6月と11月の2回実施され、全国主要都市で受験が可能です。出題範囲は「栄養と健康」「食文化と食習慣」「食品学」「衛生管理」「食マーケット」「社会生活」の6分野にわたり、食の基礎から社会的背景までを網羅しています。試験形式は3級が五肢択一のマークシート、2級が六肢択一と記述を組み合わせた構成で、それぞれ90分間の試験時間で実施されます。合格基準は60%前後の得点で、平均合格率は3級が約65%、2級が約35~40%と、基礎レベルと応用レベルの難易度が明確に分かれています。
合格後は特別な研修や実務義務は課されていませんが、通信講座や関連するセミナーを通じて知識を深めることが推奨されます。資格を取得することで、家庭内での健康的な食生活の実践に直結するだけでなく、食品関連の職場や介護・福祉分野など幅広い現場で役立つ知識を証明できます。
総じて、食生活アドバイザー®検定は「食」を中心にした総合的な知識を得たい人にとって極めて実用的であり、自己啓発としても、仕事上のスキルアップとしても価値の高い資格だといえるでしょう。
10.ホームページ
一般社団法人 FLAネットワーク®協会

