72観光ビジネス実務主任者認定試験
1.観光ビジネス実務主任者認定試験とは
観光ビジネス実務主任者認定試験は、観光に関する基礎知識と実務スキルを体系的に修得し、観光関連業界のリーダーやビジネスに携わる人材としての資質を証明する民間資格です。観光学の基礎から観光まちづくり、世界遺産、インバウンド、ニューツーリズム、観光DXなど、観光ビジネス全体を俯瞰した幅広い知識を評価します。旅行業・宿泊・交通・観光施設など、観光産業の各分野で活躍するための知識として、非常に価値ある試験です。
2.受験資格
受験資格に年齢・学歴・職業などの制限はありません。観光関連業界で働きたい方、観光ビジネスを志望する学生、あるいは業界経験者など、幅広く受験できます。
3.試験日程(例年のスケジュール)
例年、試験は4月と10月の年2回実施されています。たとえば2025年度は、4月と10月に開催が予定されています。それぞれの申込期間は試験日の数週間前に設定されています。
4.試験地
受験方式は以下の3つから選べます:
公開会場受験:東京・名古屋・大阪など主要都市の会場でマークシート方式で実施されます。
CBT方式:全国のテストセンターでパソコンを使用して受験できます。
オンラインIBT方式:自宅などからインターネット環境を利用して受験可能で、360度Webカメラによる試験監視のもと行われます。
5.受験料(税込)
受験料は 11,000円です。カード決済での分割払いにも対応しています。
6.試験内容(詳細)
形式:マークシート方式(2択・4択)、100問
試験時間:90分
合格基準:70%以上の正答率(難易度に応じ調整される場合あり)
出題課題
第1課題 観光と観光ビジネス
観光の定義・歴史・効果・構成要素・政策・関連法律・税・資格など、観光ビジネスの基礎全般と産業構造を問う。
第2課題 国内旅行・海外旅行・インバウンド
各市場の特徴、市場規模、旅行形態、インバウンド促進策など、国内外の旅行市場と外国人旅行者対応を問う。
第3課題 国内・海外の観光デスティネーションと世界遺産
注目の観光地や文化資源(世界遺産を含む)の理解と特徴把握を評価。
第4課題 観光まちづくり・マーケティングとニューツーリズム
観光地づくりの方法論、マーケティング戦略、DX活用、ニューツーリズムの概念、地域行政との連携などを問う。
第5課題 これからの観光ビジネス
オーバーツーリズム対策、サステイナブルツーリズム、SDGs、テクノロジー導入、観光DX、人材育成など、今後の観光に関する進展的テーマに対応できるかを問う。
7.合格後の流れと研修
合格者には合格証書と認定カードが交付されます。SMART合格講座など受験支援教材の割引提供や、合格者特典として各種学習支援が用意されています。追加の研修や認定の更新制度の情報は公式では明記されていませんが、継続学習の機会としてSMART講座が推奨されています。
8.資格取得のメリット
観光ビジネスの基礎から最新トレンドまで体系的に理解できるため、業界への就職や転職に大きなアドバンテージとなります。
観光まちづくりやSDGs、DX活用に対応できる知識を備えている証明となり、自治体や民間観光事業への貢献の土台になります。
業界初級者から中堅まで、幅広い人材層に活用できる資格で、スキルの証明としてだけでなく、学習を通じた自己成長にもつながります。
SMART合格講座や参考書を通じて体系的に学習できる支援体制が整っており、効率的な準備が可能です。
9.まとめ
観光ビジネス実務主任者認定試験は、観光の理論から実務、地域振興、最新の観光トレンドに至るまで幅広い分野をカバーする、観光業界で働く上で役立つ民間資格です。受験資格に制限がなく、年2回(4月・10月)、主要都市やオンラインで受験可能な柔軟な方式が採用されています。
出題は5つの主要テーマから100問を90分でマークシート形式により評価し、合格基準は70%以上です。合格者には合格証とカードが交付され、SMART講座などの支援制度を通じて継続学習も可能です。
観光ビジネスに携わる方や目指す方、観光まちづくりや地域振興に関心がある方にとって、本試験は自己の専門性を高め、信頼に繋がる有力な資格となります。
10.ホームページ
一般財団法人 全日本情報学習振興協会

