DX推進アドバイザー認定試験
1.DX推進アドバイザー認定試験とは
現場~部門横断でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する実務者・リーダー層に求められる「現状理解」「技術理解」「展開(人材・制度・方法論)」を体系的に問う試験です。「DXオフィサー認定試験」「DX推進アドバイザー認定試験」「DXパスポート試験」の3つで構成される「DX検定」の中級資格として位置づけられています。
2.受験資格
年齢・学歴・職歴等の制限はありません。どなたでも受験可能です。受験方式は公開会場・CBT・オンラインIBTから選択できます。
3.試験日程(例年のスケジュール)
6月・9月・12月・3月の年4回の定期実施です。申込期間は回ごとに告知されるため、最新の募集ページの案内(開始・終了時刻、申込期限、方式別の注意事項)を確認しましょう。
4.試験地
方式別に受験地が異なります。
公開会場受験
全国主要都市(札幌・仙台・東京・埼玉・千葉・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・福岡など)で開催
CBT受験
全国の提携校・テストセンターでPC受験。
オンラインIBT受験
360度カメラを使用して自宅や職場から受験可能(レンタルあり)。
5.受験料(税込)
一般:11,000円
学割:8,800円
※DXパスポート試験の合格者は、昇級特別価格(20%割引)で受験することができます。
CBT受験の場合は会場利用料2,000円
IBT受験の場合はWebカメラ(協会指定品)レンタル料1,200円
が別途必要です。
6.試験内容(詳細)
四肢択一 マークシート
課題1:DXの現状(40問)
DXの定義・目的、デジタイゼーション/デジタライゼーション/DXの峻別、産業別DX(金融・製造・小売・医療・物流・建設など)、GAFA等の先行事例、DXレポートが指摘する課題(レガシー刷新、機会損失等)を問う設計。サンプル問題にも用語の正確な定義づけやDXの背景理解を測る設問が提示されています。
課題2:DXの技術(50問)
AI(歴史・原理・応用)、ビッグデータ/データ基盤、IoT(デバイス・プラットフォーム)、クラウド(SaaS/PaaS/IaaS、導入形態)、情報セキュリティ(マルウェア、CSIRT、SSL/TLS、フォレンジック、ソーシャルエンジニアリング等)を体系的に問います。
課題3:DXの展開(10問)
DX人材像(CDO/CDXO、プロダクトマネージャー、データサイエンティスト、UX/UI、先端技術エンジニア等)、人材の内製化と多様性、制度・政策(DX銘柄、DX認定など)、時事問題といった、実装と運営の要諦が出題領域です。
7.合格後の流れ
合格証書・写真入り認定カードの交付、ロゴ使用可。認定カードには更新制度があり、オンライン定期講習の受講等により有効期間(2年)の更新が可能です。
8.資格取得のメリット
部門横断でのDX推進に必要な「共通言語」と「実装知識」を可視化できます。技術理解を事業・人材・制度へ橋渡しする力が評価され、社内提案、要件定義、PoC設計、投資判断の材料整備などに活きます。サンプル問題に見られる定義の厳密性・用語の正確性は、社内教育や標準化にも有効です。
9.まとめ
DX推進アドバイザーは、中級として「現状×技術×展開」を100問・90分で評価する設計です。各課題70%の基準が明確で、幅広い用語・制度・事例理解を実装目線で結び付ける力を測ります。受験方式は柔軟、合格後は更新制で知識の鮮度を維持できます。











