昨今の企業のCADソフト利用状況は質、量ともに、ますます複数化・複合化の傾向にあり、他のアプリケーションとの連携利用などにより、企業のCAD環境の変化も顕著となっている。そのような背景をふまえ、建築CAD資格試験の実施を通じてCAD専従者の技術能力の一定基準化を目的とすることと同時に、建築CAD専従者の技術力の向上と、社会的な地位を確立することも目的としている。また、深刻な就職難などの問題にも、本資格が有効な効果を発揮するものと期待されている。
試験は、主として汎用CADを使用し、CAD図面の正しい理解力とCAD入力技術(CADトレース)に的を絞った試験内容で、多様化するCAD環境への実践力を測る試験となっている。 |