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試験概要

(10)上級システムアドミニストレータ試験(SD)
■役割と業務
  企業・組織のビジネス活動、業務活動の中心的役割を果たす立場にいて、業務改善と情報化に関するPDCAサイクルを主導する。経営戦略、ビジネス戦略を理解したうえで、業務システム及び情報システムの面で、次のような役割を果たす。

【業務システム】
@ 業務モデル、業務プロセス変革の企画に参画するとともに実施計画を立案し、実施環境を整える。
A 新しい業務モデル、業務プロセスの具体的な実施内容を作成し、改革の活動を指導する。
B 新しい活動の効果を評価し、更なる改善にフィードバックさせる。
 
【情報システム】
@ 業務モデル変革に適合する情報システムの化のRFP作成、ITベンダヘの提示・評価作業に参画し、経営層を支援する。
A システム開発の進捗状況と完成度を把握し、受け入れ、運用準備を行うとともに、稼働開始に必要な各種事項を決定、指示する。
B 日常業務の一環として、システムの運用状況・利用状況を継続的に把握し、システム化の達成度を評価して改善要求につなげる。
C 経営層の行うビジネス戦略、情報戦略の立案・評価に参画し、支援する。
 

 
■期待する技術水準
  情報化戦略が経営戦略を実現させる大きな要素となっているなか、上級システムアドミニストレータは、業務遂行側の立場で、情報技術を活かした業務革新の提案、必要となる情報システムの実現、新システムの活用・評価の担い手として、次の幅広い知識・経験・実践能力が要求される。

@ 経営、マネジメント、情報技術に関する全般的な知識をもち、ビジネスの動向、情報技術の動向を正しく捉えられる。
A 電子商取引などの情報技術を活用した最新経営技術動向、情報技術動向を理解し、業務モデル変革の企画立案に参画できる。
B 業務モデルの策定、理解に当たって、幅広い視点、視野をもち、全体としての最適ソリューションを考えられる。
C 情報システムの提供者側との検討の場において、ビジネス、業務、システムを抽象化し、適切な機能モデルを作成できる。
D 自企業・組織の現状や業務を、他社状況、市場状況などをふまえて正しく分析し、問題点を明確にできる。
E 問題点を整理し、優先順位を考慮した解決策を策定できる。
F 解決策に関する費用対効果分析、リスク分析を行い、その結果を経営層に説明できる。
G 解決策に基づく業務、組織、システムの設計を行い、実現させる。
H 解決策に基づく効果目標及び評価基準を設定し、達成度を評価できる。
I 計画に対する管理、必要に応じての適切な対応策をとることができる。
J システムの活用においては、イントラネットを活用した情報発信の促進、情報の質的向上を図るなど、情報技術を活用した業務の改革・改善を考えられる。



情報処理技術者試験(13種)
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